何十年前から使っているかも不明なセイコーのシンプルな掛け時計。
未だ正確に動いているのものの、フレームが錆びていたり色が好みでなかったので
「どうにかおしゃれにリメイクして使えないかな?」と考えて
初心者でも気軽にDIYできるアイテム、アイアンペイントを塗ってみました。
なんの変哲もない事務用時計が塗料を塗るだけでアンティークのようなおしゃれ時計に早変わり。半日で簡単に完成したので手順と方法をご紹介したいと思います。
用意するもの
アイアンペイント

アイアンペイントはどんなものでも塗るだけで鉄っぽくできる魔法のようなペンキです。
ターナー社が販売しているアイアンペイントは容器のデザインもオシャレで値段もお手頃。簡単に塗れて失敗も少ないのでDIYを初めてみたい初心者にもピッタリなアイテムです。
マルチプライマー

時計などのツルツルした水を弾いてしまうようなものを塗る時は、ペンキが弾いて上手く塗れないことがあるのでプライマーと呼ばれる下地材が必要です。
アイアンペイントと同じターナー社が出しているマルチプライマーは1000円以下で購入できます。
金属類・ガラス・コンクリート・プラスチックなどはマルチプライマーを下塗りしてからアイアンペイントを塗ると綺麗に仕上げることが出来ます。
スポンジ or 刷毛 (はけ)
スポンジ

ペンキを塗る時に、鉄のゴテゴテした風合いを出すにはスポンジがおすすめです。
お皿洗いで使っているごく普通のスポンジで構いません。ふわふわした柔らかい面を使っても凹凸が出せます。
刷毛 (はけ)

マルチプライマーを塗る時に刷毛を使います。スポンジでも塗れなくはないと思いますが、細かい部分は刷毛のほうが塗りやすい場合もあるので、刷毛を持っている方は活用しましょう。
手袋
手の汚れを防ぐために使います。ターナーのアイアンペイントはぬるま湯で洗えば汚れが落とせるので気にならない方は必要ないです。
私は夕飯の支度前にペイント作業したので、爪の隙間や手のシワに残ったペンキがすぐ落とせず、手袋をしながら料理するハメになりました(汗)。
ちなみに布などの衣類についたペンキは取れないので、万が一汚れてもいい服装で作業することをおすすめします。
バケット ( 家にあるコップ・菓子箱のフタ・紙皿でもOK)
ローラーペンキセットをお持ちの場合は、専用バケットを使うと作業しやすいです。
専用バケットをお持ちでない場合は、手に持ちやすいコップや菓子缶のフタなどでも代用できます。絵の具のパレットでもいいでしょう。
雑巾・タオル
塗装するものにホコリなどがついていると、ペンキと付着してそのまま固まってしまい綺麗に仕上がらないうえに作業効率も悪くなります。
雑巾やタオル・いらないTシャツなどでも構わないので、手垢やホコリの汚れを拭き取っておきます。
新聞紙
塗装する時に、ペンキが床などに飛び散る場合があるので新聞紙・チラシ・ダンボール・ビニールシートなどを床に敷くと作業がしやすいです。
マスキングテープ
塗りたくない面の境界線に、塗装用のマスキングテープをしっかり貼って保護します。マスキングテープを貼っておけば多少ペンキをはみ出してもいいので作業がはかどります。
今回は使用していませんが、細かい部分などを仕上げるのに便利です。
アイアンペイントを塗る方法と手順

上の画像がDIY前の写真です。果たしてリビングに飾りたくなるような時計に生まれ変われるのでしょうか。
STEP 1 : 雑巾で汚れを拭き取る

塗装作業の前に、時計についた手垢やホコリをしっかり拭き取ります。綺麗に仕上げるために大切な工程です。
STEP 2 : マルチプライマーを塗る
マルチプライマーをコップ容器に移す

マルチプライマーの容器を振って蓋を開けよくかき混ぜます。刷毛を使ってコップにマルチプライマーを取り出しました。薄く塗るだけなので、少量ずつ必要な量を出して使います。
マルチプライマーを薄く塗る

刷毛でマルチプライマーを綺麗に塗ります。極力薄く塗るのが自然に仕上げるポイント!
足りない場合は乾燥させてから二度塗りします。

上の画像のように厚塗りしすぎると乳白色の液が溜まってしまいます。仕上がりに影響がでるので何度も塗り直して伸ばしておきましょう。
乾燥

写真では少しわかりづらいですが、画像上が4時間後の乾燥した状態です。
ツヤが出て、触ると木工用ボンドが乾いた時のようにペタペタとゴムっぽい質感になります。ペンキが密着しそうないい感じです。このペタッとする感じはアイアンペイントを上から塗れば消えるのでご安心を。
STEP 3 : アイアンペイントを塗る
必要な量のアイアンペイントを別容器に移す

マルチプライマーの時と同様に、アイアンペイントの容器をよく振ってから別容器に使う分だけ移します。
コップの口が小さくスポンジが入れづらかったので菓子缶の蓋を使いました。
塗料をスポンジで叩くように塗る

スポンジにアイアンペイントをつけたらトントントンと軽く叩くように塗ります。
アイアンペイントは水で薄めずにそのまま塗ります。

数回叩くと表面が凸凹した感じになってきます。

ガラス面の境界線を慎重に塗っていきます。

一度できれいに塗れないときは、少し時間を置いて上から重ね塗りしてみてください。
完成

塗って30分ほど乾燥。光沢がなくなりマッドな仕上がりになりました。

カフェに置いてありそうなモノトーンの時計に大変身。大満足の出来です!
まとめ
ひと手間加えるだけで、古びた時計が新しく購入したかのように生まれ変わりました。
友達に自慢したくなっちゃうこと間違いなしです。
黒色の塗料はどんなインテリアにも合わせやすいので使い勝手も良いです。