Amazonには個人用アカウントだけではなく、法人・個人事業主向けのAmazonビジネスアカウントが利用できるようになっています。
Amazonビジネスは法人・個人事業主しか登録出来ないのですが、個人アカウントに比べ特別価格や数量割引があるなどメリットが豊富です。
この記事では、実際にAmazonビジネスに登録してみた口コミと、どのようなメリット・デメリットがあるのか詳しくご紹介します。
公式:Amazonビジネス
もくじ
Amazon Business(アマゾンビジネス)の口コミ・評判

法人・個人事業主問わず無料で登録&利用でき、通常価格より価格が安くなるだけではなく請求書払いが出来るなど事業をやっている方にとってメリットしかないという口コミが多く目立ちます。
実際に利用してみると確かに完全に同意します。本当にメリットしかありません。このメリットを享受するためだけに個人事業主として登録しても良いのでは?と思うほどです。
ただし、個人アカウントとAmazonビジネスアカウントを統合してしまうと、個人アカウントで利用していたプライム会員サービスが使えなくなったという口コミもあったため、登録する際はアカウントを統合しない方がいいでしょう。
私は個人アカウントでプライム会員になっていたので、Amazonビジネス用のアカウントを新規で作成し登録しました。ここら辺の管理がもっと簡単になればいいなと思ったのですが、それでも享受できるメリットが大きいので許容範囲です。
それでは、Amazonビジネスとはどんなサービスでどんなメリットがあるのか?デメリットや気をつけるべき注意点は何なのか?細かく解説していきます。
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Amazon Business(アマゾンビジネス)のメリット
Amazonビジネスのメリットは全部で6点。
- 他の通販会社と比べて品揃えが豊富
- 法人価格が適用されて通常価格より安い商品がある
- クレジットカード払いができる
- 請求書払いに対応しているから月末払いや後払いができる
- 複数ユーザーで共有できるから経費管理が楽チン
- Businessプライム会員だと1点からでも送料無料&お急ぎ便に対応
内容を知るとメリットだらけなので、ぜひ知って頂きたいです。
他の通販会社と比べて品揃えが豊富
ビジネスをやっていく上で何か仕入れや備品を購入する際にアスクルやモノタロウなどの通販サービスを利用されている法人・個人はとても多いと思います。
しかし、意外と知られていないAmazonビジネスは、どの通販会社と比較しても圧倒的な数の品揃えがあります。実際にどれくらいの差があるか比較してみました。
- アスクル:約600万点
- MonotaRO(モノタロウ):約1,800万点
- Amazonビジネス:約2億点
ご覧の通り、品揃えに圧倒的な差があるのが一目瞭然です。通販で品数が少ないとあちこちで分散して購入しなければいけない煩わしさがあり、時間が奪われるコストもかかりますが、約2億点もあれば無いものが無いと言える領域です。
Amazonビジネスで買える商品と個人アカウントで買える商品が同じという特徴がありますが、Amazonはビジネス用品がさらに追加されています。
ITに関する備品、オフィス用品、清掃用品、飲食店の消耗品までとにかく豊富な数の商品が揃っています。
さすがに約2億点全ての商品を確認したわけではないですが、欲しいモノがない、かゆいところに手が届く商品がないという状況は考えにくいです。
法人価格が適用されて通常価格より安い商品がある
普段からAmazonを利用している人にとって、お買い物の仕方が変わらないのは使いやすさを感じるはずです。
そして、Amazonビジネスはビジネス向けという特徴から、オフィス用品など会社の備品類などの一部の商品は個人アカウントよりも安い特別価格で買えます。
それだけではなく、購入対象商品の数量に応じて割引適用される数量割引があるなど法人・個人事業主にとって価格面のメリットだけでも利用しない理由がないほどお得です。
一つの商品ページで複数の出品者の価格を一覧で比較できるのも便利です。
クレジットカード払いができる
クレジットカード払いが出来るため、振込手数料や支払いに関する手間などを気にすることなくお買い物が出来ます。
また、会社で使用している法人向けクレジットカードをグループで支払い方法として共有することができます。いちいち立て替えをしなくてもいいですし、経費管理が簡単になります。
法人カードで社員さんにカードを持たせている場合は、使いすぎが心配になることもあるかもしれませんが、ユーザーごとに毎月の上限額を自由に設定可能ですし、購入確定前に決済管理者に承認メールが届き、管理者が購入OKを出したものだけ発注出来るようにする機能も備わっているので、使いすぎたり不正利用の心配はありません。
そして、クレジットカード払いが出来るということは、決済によるクレジットカードのポイントがもらえます。このポイントをマイルに交換すれば社員旅行の航空券を無料で手配することだって出来ます。
例えば年間の決済が500万円くらいになるなら3名分の沖縄行き往復航空券が無料で手配出来るなど、クレジットカード払いはメリットが盛りだくさんです。
請求書払いに対応しているから月末払いや後払いができる
月末締め、翌月末払いの請求書払いが利用できます。個人アカウントでは利用できない限定特典です。
1ヶ月まとめて後払い可能なので、事業のキャッシュフローの都合上や資金繰りを踏まえた時に動かしている事業によっては後払いができるというのは絶大なメリットです。
きちんと請求書を発行してほしい事業主にとっても嬉しいサービスです。(請求書には電子印が押されています)
ただし、好き放題上限なく利用出来るわけではなく、Amazon側の審査に基づいて請求書払いの限度額が設定されます。
どの程度の規模の会社・個人がいくらまで利用できるかという明確で具体的な指標は公開されていませんが、利用できるだけありがたいサービスです。
複数ユーザーで共有できるから経費管理が楽チン
1つのアカウントで複数ユーザーで利用可能なため、支払い方法の共有ができ経費処理の手間も大幅カットされます。
決済管理者の承認制度が導入できる
決済管理者の承認がないと購買できないような設定も出来るので、発注ミスなどの防止にも繋がります。もちろん不正利用防止も回避でき安心です。
購買履歴をレポート化できる
部門やユーザーごとに購買履歴を管理、分析できるだけでなくグラフや表でレポート化して見やすく表示できるようになっています。
経理担当者にとっては、帳簿作成や経費処理の手間が大幅カットされるので、余計な仕事が減り質の高い業務に集中出来るようになります。
Businessプライム会員だと1点からでも送料無料&お急ぎ便に対応
通常会員だと
- 2,000円未満の場合:1注文あたり通常400円~440円の送料
- 2,000円以上の場合:送料無料
となりますが、年会費3,900円(税込)のBusinessプライム会員になると、どんなに少額の商品でも1品から送料無料でお急ぎ便で買えます。お急ぎ便なので、早ければ注文した当日に届きます。
たとえ100円の商品でも送料無料でお急ぎ便が適用され、何回利用しても送料無料です。他にもお届け日時指定便も無料なので、配送に関する環境は日本では最高峰です。
年会費を1ヶ月分で考えると3,900円÷12ヶ月=325円/月。
1ヶ月で325円のお金がかかりますが、2,000円以下の商品が1注文あたり400円~440円の送料がかかることを考えると、2,000円以下の商品を1ヶ月で1商品以上購入するならBusinessプライム会員になった方がお得です。
例えば、東京に本社があり大阪に支社がある場合でもBusinessプライム会員の配送特典はどちらにも適用されます。東京の本社では送料無料。大阪でも送料無料。そんな事が実現可能です。
Businessプライム会員の年会費は経費計上できます。
公式ページ:Amazonビジネスに登録する
Amazon Business(アマゾンビジネス)のデメリット
Amazon Business(アマゾンビジネス)自体に大きなデメリットは無いのですが、個人アカウントを統合してAmazon Business(アマゾンビジネス)に移行してしまうと、不都合に感じる点が3点あります。
- 個人アカウントと統合すると個人アカウントのプライム会員特典が利用できなくなる
- 過去の購入履歴が見られてしまう
- 個人事業主は書類提出が必要
人によってはとてもデメリットに感じると思いますのでご注意ください。
個人アカウントと統合すると個人アカウントのプライム会員特典が利用できなくなる
これまで使っていた個人用のAmazonアカウントをビジネスアカウントにそのままそっくり切り替えることが簡単にできます。それ故に個人アカウントをビジネスアカウントに移行する人が多いのですが、落とし穴があります。
すでに個人アカウントでプライム会員を利用している人は個人アカウントのプライム会員が解約扱いになります。
Amazonビジネスには個人アカウントで利用できるプライム会員のサービスがないため、個人アカウントのプライム会員で利用できる
- Amazonプライムビデオ
- Amazonプライムミュージック
- Amazonプライムphoto
などの個人用のAmazonプライムでの特典が利用出来なくなります。
送料無料やお急ぎ便が目的でプライム会員を利用していた人にとっては、特に関係のない話かもしれませんが、プライムビデオやミュージックなどを楽しみに利用していた人にとってはかなり痛手です。
なので、すでに個人アカウントでAmazonプライム会員を利用している人は、アカウントを統合せずにAmazonビジネス用のアカウントを新しく作ることをおすすめします。
逆に新しく作らないと今まで利用できたサービスが利用できなくなるので損をしてしまうことになります。
過去の購入履歴が見られてしまう
デメリットに感じる人とそうじゃない人に分かれると思いますが、個人アカウントをAmazonビジネスアカウントに移行すると、個人アカウントで利用していた過去の注文履歴が全て引き継がれるので、購入履歴が全て見られてしまいます。
色んな理由があって
「いや〜、過去にAmazonで買った購入履歴を見られるのは困る」
という場合もあると思います。
なので、過去の購入履歴が見られるのが困る場合は、個人アカウントとは別に、新しいメールアドレスでAmazonビジネス用のアカウントを作ることをおすすめします。
個人事業主は書類提出が必要
法人でAmazonビジネスアカウントを登録する場合は、特に必要な書類はありませんが、個人事業主でAmazonビジネスアカウントを登録する際は以下の書類のうちいずれか1点を提出しなければいけません。
- 開業届出書のコピー
- 過去2年以内の所得税青色申告決算書のコピー
- 過去2年以内の青色申告承認申請書のコピー
いずれの書類にも税務署の印鑑が押されていなければ登録ができません。また、e-Tax(国税電子申告・納税システム)で青色申告書を提出した場合は、受信通知を含めたコピーの提出が必要です。
公式ページ:Amazonビジネスに登録する
白色申告決算書だと登録不可です。
Amazonビジネスの登録方法
Amazonビジネスの登録は簡単で2〜3分で完了します。登録は代表者でなくても出来るので、社員さんやパートナーさんにお任せしてもOKです。
公式ページ:Amazonビジネスに登録する
登録に必要なもの
個人・法人問わずメールアドレスが必要です。会社のメールアドレスでも個人のメールアドレスでもどちらでもOKですが、会社で使っているドメインでのメールアドレスがあればそちらで登録します。
個人事業主の場合は
- 開業届出書のコピー
- 過去2年以内の所得税青色申告決算書のコピー
- 過去2年以内の青色申告承認申請書のコピー
のいずれか1点が必要ですが、法人の場合は必要なものはありません。
Amazonビジネスに登録後に発生する費用について
登録時に発生する費用も登録後に発生する費用も0円です。お金は一切発生しません。退会も数クリックで簡単にできるようになっています。ただし、Businessプライム会員に登録する場合は年会費3,900円(税込)がかかります。
登録から利用開始までにかかる日数
登録方法はとても簡単でAmazonビジネスの登録ページにて名前や住所などの必要項目を入力するだけなので2〜3分で終わります。
入力後、Amazon側で審査が行われ利用開始までに通常3営業日以内とAmazonの公式ページには記載されています。僕も知人も登録から1営業日で利用開始出来ているので、よほど混雑していなければ3営業日もかからないと思います。
先述した個人アカウントで利用しているプライム会員資格が消滅するデメリットがあるので、Amazonビジネスの登録は個人アカウントで利用しているメールアドレスではなく、新しいメールアドレスで登録するのがおすすめです。
購買管理者でなくてもビジネスアカウントを作成可能
必ずしも購買管理者の方でなくても、ビジネスアカウントを作成することが可能です。
ビジネスアカウント作成後に、購買管理者の方や上司、他部門のメンバーを招待することができます。招待後に管理権限を付与or変更することも可能です。
ご担当者氏名の入力方法
登録している人の氏名をご入力します。在籍確認の電話がかかってくる場合があります。
会社・機関名の入力方法
- 法人:登録されている名称を省略せずに入力
- 個人事業主:屋号または名前を入力
固定電話番号の入力方法
会社の代表番号またはご担当者様にご連絡のつく番号。
住所の入力方法
住所は本社所在地を入力が必要です。
- 法人:法人番号登録に使用されている住所
- 個人事業主:提出書類と一致する住所
まとめ
メリットだけではなくデメリットもしっかりとご紹介しましたが、法人・個人事業主の方が登録しない理由は見当たらないのではないでしょうか。
通常価格よりも安い特別価格や数量割引があるだけではなく配送料も無料です。
ただし
- アスクルやモノタロウなど他の通販会社との付き合いがある
- Amazonが好きになれない
という場合は、なかなか登録できないかもしれませんが、それ以外の方は登録しておくととても便利です。仕入先として、備品購入先としてAmazonビジネスの価値はとても高いです。
登録しないと具体的な商品価格が見れないようになっているので、まずは2〜3分の時間を使って登録して確認してみてはいかがでしょうか?登録は無料です。
公式ページ:Amazonビジネスに登録する